令和3年度 校内研究会の記録

第11回校内研究会

 中等教育研究会に向けた確認を行いました。また、オンライン開催に伴い、授業動画を撮ったり、編集したりするときの工夫について共有を行いました。続けて、来年2月に開催のスキルアップ講座について検討を行いました。

*授業動画の撮影・編集のポイントについて、本校教員の工夫や本校全体研究の共同研究者・田中健史朗准教授からのアドバイスをまとめました。こちらをご覧ください。

第10回校内研究会(第2回授業研究会)

 本年度の中等教育研究会でご講演いただく慶應義塾大学教職課程センター教授の鹿毛雅治先生をお迎えして、授業研究会を行いました。保健体育科の研究授業を全職員で参観し、「主体的な学び」のプロセスモデルを実現する授業のあり方、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について研究協議を行いました。

(1)研究授業について  *詳細は、学習指導案を参照してください。

○単元名 「 球技:ネット型(バレーボール) 」

○単元の内容

 球技の単元全体における「主体的に学習に取り組む態度」の目標「球技に積極的に取り組むととも
に,フェアなプレイを守ろうとすること,作戦などについての話合いに参加しようとすること,一人一
人の違いに応じたプレイなどを認めようとすること,仲間の学習を援助しようとすることなどや,健
康・安全に気を配ることができるようにする。」の中から,本単元では「作戦などについての話 合い
に参加しようとすること」,「一人一人の違いに応じたプレイなどを認めようとすること」,「仲間の学
習を援助しようとすること」について取り扱う。
「空いた場所をめぐる攻防ができるようにする」ことを目標として、授業ごとに具体的な視点を与え、基礎練習やゲーム形式練習に取り組ませる。
 
(2)研究協議について
 
○討議の柱
①「主体的な学び」のプロセスモデルを実現するための手立てについて
②「主体的に学習に取り組む態度」の評価について
 
○協議の概要
・生徒が楽しいと思える課題を設定することで、自分たちで作戦を工夫していた。これは、目標達成に向けて学習方略を調整することであり、生徒が自ら取り組んでいるところがよかった。
・生徒自らが方略を調整しながらゲーム形式の練習に取り組むことで、「ネット型」における学習の知識の部分がだんだんと身につく様子をとらえることできた。
・生徒同士が対話をしながら、学びを深めている点がよかった。
・技能を身につけさせることが難しいのではないかと感じた。それに伴って、よく話し合い、知識を獲得しているが、技能がなかなか高まらず、「空いた場所をめぐる攻防」が実現できない生徒の評価はどのようにするべきかが課題だと感じた。
 
(3)鹿毛雅治先生からの指導・助言の概要

〇本時の授業を踏まえて

・体育の授業は、特有の難しさがある。何となくでも学習活動が成り立ってしまう。また、広い会場で生徒の学びをモニターすることが難しい。場づくり、仕組みづくりがより重要になる。

・目標とする「理想の三段攻撃」を目指して、生徒はしっかり考えていた。しかし、なかなか体の動きがついていかない場面があった。運動や技能の学習は、繰り返しが大切。しっかりとした振り返りをすることが技能の向上につながる。大切なことは、「注意」を向けることが大切。何が課題か、どこに注意を向けるべきか、考えなければならない。知覚的な情報と体の動きを合致させることが身体運動の学習のプロセス。注意させるポイントをもっと絞る必要がある。注意をすることは、意識すること。注意はスポットライトと同じ。ぼんやり注意を向けるとよくわからない。生徒が注意を向ける場づくりが大切。注意を一つに向けさせるだけで、自然とできるようになることが多い。

・グループ活動がうまくいかせるためには、一人ひとりがしっかりと考えを持っていなければならない。ゆえに、個人で考える時間とグループで考える時間を立て分けたことは理にかなっていた。

・目標を意識しないと評価が定まらない。1回の授業で目指すべき姿を焦点化することが大切である。目標を焦点化することが大切。

・フィードバックは質が大切。次にどうすればよいか明確になるような声かけが必要。それには声かけする側と声かけされる側双方が、具体的な目標を持っておくことが大切。

〇主体的な学びをいかにつくるか

・主体的な学びを実現するためには、生徒が学びを楽しんでいるかどうかが大切。「楽しむこと」=「主体的」。それは笑顔や真剣な表情に表れる。教材研究の面に着目すると、それぞれの学習内容が「なぜ楽しいのか」を考えることが大切。学びを楽しんでいると、問を持つようになる。それによって深まりが出てくる。

・主体的であると対話をしたくなる、それを繰り返すと深まっていく。その意味で「主体的・対話的で深い学び」の中でもっとも大切なのは、「主体的な学び」。深い学びをゴールにすると、強制になってしまい、主体的な学びではなくなってしまう。

・学びの質を求めることが大切。それを実現するための場づくりが大切。「考えなさい」と指示することではない。この場づくりが教師の仕事。

・教材研究において大切なことは、教材の楽しさは何かを考え、そこに生徒が向かうような場づくりを考えること。「材」を分析することで、「教材」にすることができる。「材」のもつ教育的な栄養素がどこになるかを分析し、それをもとに単元化すること、生徒に与える視点を明らかにすることが教材化すること。

〇評価について

・評価とは、生徒の学びを見取り、価値づけること。

・評価で大切なのは、個人内評価。個人の中でどれだけ伸びたか。評価で大切なのは、ほめること。ほめるとは、どこが、なぜよいのかを伝えることである。それが指導と評価の一体化なのではないか。

・評価活動は、コミュニケーションであるべき。授業改善に生き、生徒の成長につながるものであるべき。

第9回校内研究会

 10月11日に行われる、第2回授業研究会に向けて、研究授業について説明を聞いたうえで、各教科における「『主体的な学び』のプロセスモデル実現のための手立て」と「主体的に学習に取り組む態度の評価」について、現時点での考えをまとめました。

第8回校内研究会

 はじめに第2回事前研究会での全体研究の説明について確認を行いました。続けて、教科ごとに中等教育研究会の公開授業の学習指導案の検討を行いました。

第7回校内研究会

 本校全体研究の共同研究者である田中准教授から、第1回事前研究会での実践等を踏まえた、研究の方向性についてのアドバイス、授業動画を記録する際のポイントなどについて、以下のような助言をいただきました。

〇研究の方向性についてのアドバイス
・学習内容同士を関連付け支える具体的な方略を示す。
・主体的な学びには「粘り強さ」が重要で、その実現のためには学習活動の中で負荷が必要である。
・上のような負荷は、粘り強さを評価できる機会であり、生徒を支援する機会でもある。示すことができなくなる。公開研究会に向けては、主体的な学びを実現させつつ、教科としての深まりもあるということを示せるようにすることが必要である。
・主体的な学びにフォーカスを当てると、教科学習の深まりを
〇授業動画を撮影する際のポイント
・授業全体は、「教師用」「板書用」「生徒の反応用」の3台のカメラを用意する。
・生徒同士のグループ討議については、「生徒の討議用」カメラを用意するとともに、ICレコーダーに録音し、音声は別撮りとする。授業動画で配信する場合は、生徒のワークシートのデータも併せて配信するとよりよい。

 後半は、田中准教授からのアドバイスを踏まえて、教科ごとに中等教育研究会に向けた討議を行いました。

第6回校内研究会

 第1回事前研究会、第1回授業研究会の振り返りを行いました。とくに議論したことは以下の2点です。

(1)「主体的な学び」のプロセスモデルの修正
第1回授業研究会において、鹿毛先生からご教示いただいた「ダブルループ学習」の考え方と「主体的な学び」のプロセスモデルの関係性について話し合いました。「ダブルループ学習」の「目標を再検討する」「前提について改めて考察する」という学習過程について、「主体的な学び」のプロセスモデルの「方略調整」や「全体の振り返り」の学習過程において活かすことができ、それは生徒の学びを深め、主体的な学びを促すものであると考えることができるのではないかという意見などが出されました。

(2)授業動画の撮影や教科分科会をオンラインで開催する際のポイントについて
他校の実践等も参考にしながら、工夫を重ね、中等教育研究会ではこの点についても提案性をもたせたいというう意見などが出されました。

第5回校内研究会(第1回授業研究会)

本年度の中等教育研究会でご講演いただく慶應義塾大学教職課程センター教授の鹿毛雅治先生をお迎えして、授業研究会を行いました。社会科の研究授業を全職員で参観し、「主体的な学び」のプロセスモデルを実現する授業のあり方、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について研究協議を行いました。

(1)研究授業について  *詳細は、学習指導案を参照してください。

○単元名 「日本の近代」

○単元の内容
「日本の近代とはどのような時代であったか」という単元を貫く問いを掲げ、探究的な学習を行う。
歴史的分野の学習方略として設定した「歴史の目」(=歴史を見るときに着目するべき9つの視点)の
特徴を整理しながら、どの「歴史の目」で「日本の近代」を説明するべきかについて、話し合いを通し
て深めさせ、自分なりの「日本の近代」の時代像を形成させる。

 《単元の学習の流れ》
①「日本の近代」について自分なりの考えをもつ。
② それぞれの「歴史の目」から見た「日本の近代」についてまとめる。
③「日本の近代」を説明するためには、どの「歴史の目」が適切か、話し合いを行う。
④ 話し合いを踏まえて、「日本の近代」の時代像を説明することに適した「歴史の目」を選択し、自分
なりの「日本の近代」の時代像を説明する。

《歴史の目》

考え方

内容

時系列

「時系列」に並べ、そのつながりを見て考える。

変化と継続

「変化」や「継続」に着目して考える。

比較

2つ以上のものを「比較」して考える。

関連、原因・結果や影響

2つ以上のものを関連づけて考える。

大きな流れを見る

時代の大きな流れに着目して考える。

転換点

各時代の「転換点」となる事象に着目して考える。

複数の立場

複数の立場に着目して考える。

多面的

事象をいくつかの側面に着目して考える。

現代と結びつける

現代の世界や日本と結びつけて考える。

 

○全体研究との関わり

①「主体的な学び」のプロセスモデルをもとに単元指導計画を作成。
     「方略調整」の学習過程に重点をおいて単元を設定した。歴史的分野の学習方略として「歴史の目」を
     考案し、生徒に取捨選択させる中で、日本の近代に対する時代観を深めさせることを目指した。

②「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、「評価の枠組み」を活かしながら、評価規準と評価場面を設定。
生徒が「方略調整」を行う場面から見取りを行った。「話し合いの様子」「ワークシートの記述」を評価材とした。評価規準については、生徒が主体的な学びを実現している姿を「Bの姿」とし、「Aの例」と「Cへの手立て」も併せて示した。

(2)研究協議について

○討議の柱

 ①「主体的な学び」のプロセスモデルを実現するための手立てについて

 ②「主体的に学習に取り組む態度」の評価について

○協議の概要

・教科ごとに、研究授業を材料に、上記の柱で討議を行った。
  ・研究協議の目的は、各教科における「主体的な学び」のプロセスモデルの実現と「主体的に学習に取り
     組む態度」の評価について考えを深めることとした。

  ・各教科や各分野における学習方略についてどのように捉えるべきか多くの意見が出された。とくに生徒
     の認識を高める教科と技能や感性を高める教科において違いがあり、教科の特性を活かした学習方略の
     設定の必要性が確認された。
  ・学習課題や各自の目標をどのように設定するかに、「主体的な学び」の成否がかかっているという意見
     が出された。
  ・生徒の学びを深めるためには、学習方略の選択・活用について焦点化したり、グループ分けを工夫した
     りするなどの教師の支援が必要であるという趣旨の意見が複数出された。
  ・「主体的に学習に取り組む態度」の評価のためには、その場の生徒の姿や思考を目に見える形(記述
      等)で残す工夫が必要であることが確認された。

(3)鹿毛雅治先生からの指導・助言の概要

○学びのあり方について

 ・社会科の目標は社会認識を高めることにある。テストや授業が丸暗記を求めるようなものになってはいけない。今回の授業では、主体的・対話的で深い学びのあり方が実現されていた。

・本時では、自分なりのよい説明ができることが求められていた。説明活動は非常に有効である。なぜなら説明できるということは、分かっているということだからだ。また、相互説明によって自己評価を行うことができる。説明するには、知識がなければできないし、意欲がないとできない。その意味で、説明活動は、生徒の学びに向かう姿勢やそこで育まれた資質・能力が発揮される場になりうる。

・授業では仕掛けが大切になる。ワークシートは諸刃の剣の面がある。ワークシートを活用できる生徒はよいが、ワークシートを埋めることだけに必死になってしまう生徒もいる。話し合いの時に、聞いているだけの生徒がいてもよいのではないか。人間の注意は一つのことにしか向かないので、ワークシートやノートを書いているときは、記録をすることのみに注意がいっており、学びが深まっているとはいえない。

・様々な仕掛けは、生徒にとって役に立つときも多いが、手立てを増やすことが、学びの深まりと同義ではないことを銘記してほしい。

 ・今回の授業は、社会科なのか。社会認識は高まったのか。(授業の中で、「歴史の目」に着目して検討する支持があったが)生徒たちの社会認識をより深めるためには、「歴史の目」についての議論だけでなく、着目点や時代像についての議論を許してもよかったのではないか。それでこそ、社会科の授業になりうると考える。

 ・「見方・考え方」は、深い学びのためにある。「見方・考え方」と「深い学び(この場合社会認識を深めること)」を切り離して考えてはいけない。思考力は、教科の内容があるからこそ深まるものである。

○「主体的な学び」のプロセスモデルについて

 ・一つの形としてはよいが、自己調整学習には限界がある。アジリースの提唱する考えを参考するのもよいと思う。具体的には、シングルループ学習とダブルループ学習である。シングルループ学習では目標の達成に向かって自己調整学習を行う。目標にどれだけ近づけるかを大切にする。一方で、ダブルループ学習では目標の達成に向かって自己調整学習を行いながら、そもそも目標は正しいのか、よりよいものは何かという処まで検討する。今回の社会科の授業では、生徒たちが初めに設定された「歴史の目」について疑問をもち、話し合いを重ねる中で「歴史の目」に対する考えを深めていく姿がみられた。これはダブルループ学習であると言えるのではないだろうか。プロセスモデルの方略調整は、ダブルループ学習まで含むものなのか、含めるべきではないのか今後検討するべきである。

○「主体的に学習に取り組む態度」について

 ・評価のための評価、評価のための授業になってはいけない。評価では直観が大切である。評価は、教育のプロである教師が教育的に妥当であるといえる評価を設定するべきである。

○山梨大学教育学部附属中学校の実態を踏まえて

 ・昨年度行われた「学びについての調査」の結果が示しているとおり、内的動機づけがあまり高くない。生徒が授業の中で何を楽しいと感じていたのかが大切である。今回の社会科の授業では、おそらく生徒は、「歴史の目」の比較が楽しかったのではないだろうか。社会科の授業であるならば、生徒が社会科の授業内容に楽しさを感じられるようにすることが大切ではないだろうか。もちろん授業は単元で勝負するべきなので、次時に本時の学習を活かして、社会科の内容である「日本の近代」の時代像についてじっくり考え、議論し、深めていければよいと思う。その意味で、次時の授業がとても重要である。

第4回校内研究会

 今回の校内研究会では、授業研究会として開催する次回の校内研究会に向けて、教科ごとに「主体的な学び」のプロセスモデルを実現するための手立てと、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について検討を行いました。

第3回校内研究会

 今回の校内研究会では、7/2に開催を予定している第1回事前研究会の運営について確認を行いました。また、全体研究の2年次について、次の2点を柱に研究を進めることを確認しました。

 〇「主体的な学び」の具体像の深化
・1年次の研究の成果を活かし、「主体的な学び」の具体像を示した。2年次は、それを各教科の本
質や育みたい資質・能力を踏まえたものへと深化させたい。

 〇「主体的に学習に取り組む態度」の評価
・1年次の成果と課題を踏まえ、本校全体研究の共同研究者である田中准教授の助言をいただきなな
がら、教育心理学の知見などを元にして、「主体的に学習に取り組む態度の評価の枠組み」を設定
した。これに基づき、評価の在り方について研究を進めたい。

第2回校内研究会

 今回の校内研究会の主な内容は、次の2点でした。
(1)田中健史朗准教授(山梨大学・本校共同研究者)による助言
(2)研究1年次の成果と課題についての協議(Google Jamboardを活用した意見交流)


(1)について

〇昨年度、田中准教授に作成・分析していただき、本校で行った「学びについての調査」*の結果と分析をもとに、本校生徒の学びの特徴と今後重点的に行うべき指導・支援についてお話をいただきました。
*「学びについての調査」 →「学びについての調査」報告書の本文はこちらをご覧下さい。
44項目からなるアンケート調査。
・次の3つの観点から生徒の学びについて調査を行った。
①学習におけるメタ認知活動(現在の学習状況を考慮し、後の学習の進行を調整する方略)
②学習に対する動機づけ(文科省の掲げる主体的な学びにおける「学ぶことに興味や関心をも
つ」、「自己のキャリア形成の方向性と関連づける」と関連する概念)
③スクールエンゲージメント(学校生活における様々な活動への主体的で積極的な関与や心理状
態。これには「感情的」、「行動的」、「認知的」の3つの側面があることが示されている。)

〇田中准教授からいただいた助言の要旨
・本校生徒の学びの動機づけについては、とくに自律的動機づけが高い水準にある。一方で、内発的動機
づけは伸びしろがある。そのため、学習活動自体を楽しめたり、学習に対する興味・関心を高められた
りするような工夫をすることが考えられる。

・学習を行う際に、見通しをもって取り組んだり、見直しをしながら取り組んだりすることについて、相対的に得点が低かった。そのため、「主体的な学び」のプロセスモデルの「目標設定」や「方略計画」、「方略調整」などの学習過程における指導を工夫することが必要である。

・学習活動を授業内で完結させずに、他の単元や他教科での学習、現実世界とのつながりを考えさせたり、そのための方法をガイダンスしたりすることがエンゲージメントを高める上で有効である。

・アンケートによる調査では、他研究の先行調査における他校との比較では本校生徒は非常に高い水準の主体的な学びが実現されていることが明らかになった。そのため本校研究の成果は、先行事例や他校との比較ではなく、附属中として実践を重ねる中で、「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、ルーブリックなど具体的な評価規準をつくり、その到達度を様々な生徒の学びの姿と併せて示すことで明らかにできるのではないか。*その際は、全体で大枠のものをつくった上で、各教科で具体的に示す形でもよいのではないか。

・「主体的に学習に取り組む態度」の評価について、単元の「初め」、「途中」「終わり」に生徒の姿を見取り、その変化を評価するべきである。そのための具体的な仕組みとしてポートフォリオが考えられる。
*具体例として、教育心理学で示される原理をもとに、「主体的に学習に取り組む態度」の評価における
  観点とそれにおける評価基準を示したものを提示していただきました。
→提示していただいた資料はこちらをご覧下さい。
(資料中の下線部については、表現に工夫の余地ありとのことでした。)


(2)について

〇主に全教科で共通した成果や課題が多く見られた、「主体生な学び」のプロセスモデル実現を目指した実践と「主体的に学習に取り組む態度」の評価について協議を行いました。

〇協議のまとめ
・プロセスモデルの「目標設定」や「振り返り」、「全体の振り返り」における工夫が大切であるとの
認識が全教科から挙げられた。

 ・「主体的に取り組む態度」の評価の具体的な方法について、「振り返り」「全体の振り返り」で表出
されたものから生徒の学びの姿を見取り、評価することが必要であるとの意見が多かった。また、授
業中の活動の様子やパフォーマンス課題や家庭学習への取り組み状況を活かした評価を行う教科もあ
った。

 ・評価と同時に考えなければならないのが、フィードバックである。評価「C」を「B」に上げられるよ
う生徒への指導・支援を行うことが大切であるとの意見が多く出された。

 ・各教科で考える「主体的な学び」像には若干の相違点があることも明らかになった。全体研究で示さ
れたプロセスモデルをもとに、各教科の特性を踏まえて、各教科で育みたい資質・能力を意識しなが
ら実践を重ねる中で、各教科における「主体的な学び」像を深めることが必要であるとの課題を共有
した。

 ・生徒の自らの学びをどのように認識させ、表出させるか、それをどのような規準で評価するべきかに
ついて、研究を進める必要があることが確認された。

 ・学習内容への関心を高めるだけでなく、継続して学習に主体的に取り組ませるための手立てにつて、  
今後も研究の余地があることが確認された。

第1回校内研究会

 本年度より、毎回の本校での校内研究の様子を、ホームページを通じてお知らせいたします。本年度研究の動きはじめとして、414日(水)に校内研究会を行いました。研究2年次に向けて、昨年度の振り返りや本年度の見通しについて話し合いました。

 

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