研究の概要

研究テーマ


 

「作業を重視した授業の創造」


 

H21教科総論「テーマ設定の理由」より抜粋)

…たとえ素晴らしい解決に至らなくても,課題に対してあきらめずに,前向きに挑戦する生徒を育てたいのである。しかし,「考える力をつけさせる」ことは簡単ではないし,考えるということを教えることも難しいことである。そこで具体的方策として,作業を重視した授業づくりの推進を考えた。作業を重視することに次の3つの利点があると考えたからである。
  1. ものをつくったり,手にとって観察したりすることで,生徒の思考が促される。また,別々に身に付けていた知識や性質どうしの関係,既有の知識と新たな課題との関係を捉えるときの重要なてがかりを得ることにつながる。そのことで,さらに思考が促されることになる。

     
  2. 生徒は既有の知識や知恵を総動員して考える場面を得ることで,その解決を通して,考える楽しさや解決できたときのよろこびを味わうことができる。それが,課題に対してあきらめず,粘り強く取り組む姿勢を育てることにつながる。

     
  3. 数学という教科の特性上,抽象的な思考の場面が多くかつ生徒の思考の様相は多種多様で,ひとりひとりの考えを教師がしっかり把握するのは困難なことである。しかし,作業を重視することで生徒の考えは,活動の中やノート上などに現れやすくなる。教師はその考えを把握しやすくなるのである。把握したものを生徒個人にフィードバックすることで,生徒に自分の思考過程を意識化させることができる。そのことは,個々に応じた指導にもつながる。
 作業を重視した授業をすることで,生徒は課題にじっくり取り組むことに慣れてくる。そこで,日々の授業の中で,生徒がじっくり取り組むことのできる教材を用意し,落ち着いて考える場を継続的に設定していく工夫をする。それが,「考える力をつけさせる」ことにつながるのである。さらに,結果として生徒の活動の様子が捉えやすくなるというよさも派生する。以上のような理由で,本テーマを設定した。  


 

    ※中等教育研究会(7月4日)の公開授業指導案はこちら。

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