【G Suite「なしだいふぞくオンライン」導入】1.実施に向けた準備

本校では以下の通りに、  Google for Educationの導入を進めて実現を行ってきた。本ページでは、本校での取り組みや実践、配付した資料等を掲載することで導入の様子を記載します。

「GIGAスクール構想」と「その先を見据えた試み」にしたいという使命感
 
 「GIGAスクール構想」とは学校で生徒たちが1人1台のPCやタブレットを持ちながら学習する……。そんなイメージで語られることの多い「GIGAスクール構想」ですが、2019年に文部科学省が打ち出した取り組みです。GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」を略したものです。Society 5.0時代を生きる子供たちに求められる教育を実現するために、ICTを基盤とした先端技術などの効果的な活用を目指している。1人1台の端末や学校内を高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するとともに、クラウド活用の推進、ICT機器の整備・調達といった体制の構築などを進め、多様な生徒たちを誰一人取りこぼすことなく、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現するという構想となっています。このことを学校現場でも夢を持って受け入れられている状況です。

※出典:文部科学省・新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)

 Society 5.0については、内閣府が第5期科学技術基本計画で提唱した目指すべき未来社会のありかたのことです。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)を目指すことを言います。YOUTUBEなどを利用してsociety5.0というワードで検索することで活用された未来の様子を垣間見ることができます。

※出典:Society 5.0とは(内閣府)

  未来社会における子供たちに求められている力を改めて本校で考えると共に、これから整備されるICT環境を最大限に活用し、学校と生徒と家庭を時間と空間を超えて結べる計画を進めていくこととしました。

 

 本校では、これまでも行ってきた動画配信授業に加え、いかなる状況下においても「学びを止めない」という学習保障の体制を整えるために、「これまでにできたこと」から、オンラインを活用することで「これからできること」をまとめて検討を重ねてきました。それら必要な環境は、Google社のG Suite forEducationを利用することで環境が整うことを職員や設置管理者にも周知する中で、実現できるように準備を進めました。
G Suite for Educationを利用するイメージ図】 パワーポイントデータ
 ※各校にアレンジしてご活用ください。
 
<保護者への同意書作成と配布>
生徒の家庭の通信環境は、事前のアンケート調査で整っていることがわかり、Gsuiteを導入するための説明を家庭に配付し、生徒がメールアドレスやインターネットを利用した学校とのやりとりを行うためにアカウント作成の必要がありました。アカウント作成には保護者の同意書をいただくこととして、以下のような説明文と同意書を全家庭に配付しました(令和2年6月23日)。

■【リンク】学校が保護者の同意を得るためのお知らせ用テンプレート(Google社)
■【一太郎】G Suite for Education(Google for Education)の利用開始について
■【文章PDF】G Suite for Education(Google for Education)の利用開始について
 
<補足説明として>
■Google for Education について
 
 
 Google社 公式HPの動画より
 
 
■Google for Education が実現する主体的 対話的な授業
Google for Education の利用で、 生徒は学習内容に興味 関心を持って向き合い、ほかの生徒や先生などとの対話を通じて学習を行えます。その過程では、 生徒自身が地域の人などに話を聞いたり、結論をプレゼンテーションで発表したりといった「探究型学習」も重要です。 このような授業のあり方の変化に伴い、先生の立場も変わってきます。 2020年の教育改革以降、先生にはこれまでの「教える」という役割以上に生徒の思考や議論を促したり、生徒の表現活動をサポートしたりする役割が求められると考えています。
■Googleが提供する教育ツール Google for Education
  Google for EducationはGoogleが教育機関向けに提供している「これからの教育現場に最適なICT環境」を実現することを目的としたソリューションです。教師と生徒一人一人に個別のアカウントを配付することで、インターネットが接続できる環境下において利用できます。クラウドを活用して共同学習を促進するオンライン教育システム「G Suite for Education」、生徒への課題の配付や課題に対する質問の受け付け、課題の提出状況および採点などオンライン経由での生徒へのフォローアップや学習管理を支援する「Google Classroom」、高速起動かつ長時間バッテリ駆動、オンラインでの一括管理が可能な学習端末「chromebook」の3つで構成されています。
 
<ポイント>
・Google for Educationは、アメリカやカナダなど世界各国の幼稚園~高校で採用されており、G Suite for Educationのユーザー数は約8000万人、Google Classroomを利用している生徒・教師の数は約4000万人、chromebookを利用している生徒の数は3000万人以上、世界中で利用されています。日本においてはGIGAスクール構想の推進により、ハードウェアの選択や導入は推進されますが、そのハードウェアを利用して「何を行うか」というソフトウェアの選択が今後活発に行われることが予想されます。本校でも「Google for Education」と「Microsoft Office365」のどちらを導入するかを検討してきました。活用と導入後の利便性とコスト、そして機材のセキュリティを検討する中でGoogle for Educationを選択しました。
・教育現場におけるテクノロジーサービスは,シンプルな管理や簡単な操作性が求められてます。G Suite for Educationはすべてがクラウド上で運用されるため、生徒はログインをするだけで簡単にサービスを利用することができ、学習データも容量無制限でクラウド上に自動保存されます。
 
 ■Google for Educationの概要
Google for Education の大きな特徴は、オンラインにてWebブラウザ上で提供されるということです。授業での利用にあたって、端末へのインストールや設定といった面倒かつ時間のかかる作業は必要なく、先生·生徒共にログインするだけで授業を始められます。また、すべての学習データがクラウドに自動保存されるため、バックアップの手間がかからず、容量無制限なので一般的なパソコンやタブレット端末を使った学習ツールのように、空き容量を気にする必要もありません。Google for Educationを専用で利用するChromebookにおいては、セキュリティの高さと、安価に快適な環境を導入することができることも大きな利点となりました。
 
■G Suite for Educationのアプリケーションサービス
G Suite for Education では、授業で生徒の主体性を引き出す「ドキュメント」 「スライド」 「スプレッドシート」 「フォーム」 「図形描写」「ドライブ」 「Meet」 の7種類のアプリに加えて、先生による校務やICT管理を効率化できる「クラスルーム」 「チャット」「メール」「カレンダー」 といったアプリを用意しています。
 
ドキュメント 文書作成 メモから本格的なレポートまで作成できる文書作成アプリ
スライド  発表資料準備 生徒の発表を支援するプレゼンテーションアプリ
スプレッドシート 表·グラフ作成 表作成から高度な関数を利用した集計まで可能な表計算アプリ
フォーム  質問フォームと集計 簡単に質問フォームやテストを作成して、すぐに集計や採点ができるアプリ
図形描画 図形の作成 自由に図形を組み合わせて作成でき、 文書に挿入できる図形作成アプリ
ドライブ 資料データの保管 生徒の学習データを無制限に保存できるデータ保管アプリ
Meet ビデオ対話 離れた場所にいる先生と生徒同士をつなぐ、シンプルで高品質なビデオ通話アプリ
 
■G Suite for Educationが実現する授業とは。~2020年の教育改革~
近年、世間で話題になっている"2020年の教育改革”は、具体的には2020年に実施される学習指導要領の見直しのことです。 今回の見直しは戦後最大ともいわれており、 事実かなり大規模な変更が行われます。2020年の教育改革におけるポイントの1つが、主体的·対話的で深い学びを目指す 「アクティブラーニング」や、プログラミング的な思考を身に付けるためのプログラミング教育といった、従来のような”何を学習するか”ではなく“学習したことで何ができるようになるのか”を重視した授業の実施です。
2020年の教育改革では、 英語教育も大きく変わります。 従来の英語教育では「読む」 「書く」 が中心となっていましたが、 新しい英語教育では 「聞く」 「読む」 「話す」 「書く」 のいわゆる 「英語4技能」が重視されるようになると共に、これらの技能を評価するために民間のテストが用いられることも大きな変更点です。さらに大学入試では、これまでのセンター試験に代わって 「大学入学共通テスト」 が導入されます。 大学入学共通テストでは、 前述の「英語4技能」 が評価されるほか、従来の入試における「知識·技能」に加えて、「思考力判断力 表現力」 「学びに向かう力」など、より多様な項目が評価対象となるため、これまでの大学受験とはまったく異なる対応が求められることとなります。
 
参考出典
・出典:マイナビニュース いまから取り組むGIGAスクール構想 小学校から全員に1人1台端末を! 緊急度が高まったGIGAスクール構想の現状とは? 著者:エースラッシュ
・「できるGoogle for Education」株式会社インプレス 2020年6月11日

 

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