第3回山梨大学若桐講座 2012年9月1日(土)

附属中学校生徒のための山梨大学若桐講座

  いよいよ3年目となりました若桐講座です。本年度も魅力的な講座を準備していただき、附属中生徒の心の成長を願う特別授業が実施されました。

 第3回「山梨大学若桐講座」を9月1日(土)に開催しました。多くの参加者があり、楽しく有意義な時間を過ごしました。生徒達の夢と可能性がさらに広がり、知識が深まることの期待が少し実現できたかなと思います。

魅力的な8つの授業

授業1) 「ことばのデジタル考古学―翻訳語を遊ぶ―」 寺崎弘昭先生(教育人間科学部)

 いまわたしたちがあたりまえのように使っていることばは、それぞれ歴史的な由来と変化を経て、今に至っています。そんな「ことば」を遊んでみながら、ことばが孕んでいる意味の広がりを思いがけず発見することは、ことばの力を高めてくれると思っています。今回は、翻訳語・外来語をネタにして、デジタル史料で遊びまくる、そんな遊び方を紹介してみようと思います。日本語や英語の語源にちょっと興味がある人、それからことば遊びが好きな人は、必見です。

  

・ひとつの教育ということばや図書館という言葉から世界がどんどんと広がってきてすごく、楽しかったです。(生徒)

 

・ことばの変遷と同時にそこに込められた思いも移り変わっていくのだと感じました。表層は時代とともにどんどんと変化していきますが、根底を失わないように言語生活を送るには一体何が必要なのか自分なりに考えてみたいと思います。とても楽しくためになるお話をありがとうございました。(保護者)

授業2)「誤りに学ぶ心理学 -誤りから人の特徴を探る-」 進藤聡彦先生(教職大学院)

 皆さんは心理学という領域はどんなことを研究しているか知っていますか?大雑把にいうと、ひとの行動や考えの特徴を探っていく研究領域です。ところで、ひとの行動や考えの誤りに着目すると意外な特徴が見えてきます。この授業では、そうした誤りを取り上げ、ひとの特徴を紹介したいと思います。

 

・心理学というのは難しいのかと思ったけれど解説しながらやってくれるのでとてもわかりやすかった。また日常生活とも関連づけており、とても身近なもので考えられて良かった。(生徒)

 

・心理学は自分が学生時代にとても苦手分野だったのですが、久しぶりに聴いて、奥の深さとおもしろさを感じました。「錯覚」や「夢」について興味を持ちました。(保護者)

 

授業3)「風土に根ざした住まいの計画とデザイン」 田中 勝先生(教育人間科学部)

 住まいは家庭生活の器であり、いのちを育む場です。あなたが家を建てるとしたらどんな家にしますか? どんな家族でありたいと思いますか? この授業では、風土に根ざした快適な住まいづくりについて写真やペーパークラフトを使って紹介するとともに、住宅や建築に関わる仕事の魅力についても触れます。

  

・日本だけでなく世界の家の様子を知ることができた。地域の特徴に合わせて考えて作ることにとても興味がわいた。(生徒)

 

・建築に関することが大好きでこの講座を受講しました。また、これから家を建てようとしているので参考になればと思いましたが、世界の住宅、日本各地の住宅をスライドで見ることが出来、人々の生活と密着していることがよく分かりました。(保護者)

 

授業5)「人の老化について」 三井和浩先生(医学部)

 昔から不老長寿は人類の夢であったが、どのような人も老いと死から逃れることはできません。人の老化はどのように起こるのか、どうしたら健康的に老いることができるのか、遺伝子や体の中で起こっている物質の変化、環境中の物質などの面から解説します。

  

・人の老化の原因やメカニズムがこんなことになっているとは知らなかったので驚いた。カロリーを制限すると長寿と聞いたので、食べ過ぎないように、ちょうど良い量を食べようと思った。(生徒)

 

・興味深い内容でした。普段の生活に気をつければ老化や病気に対することが軽減できることを知りました。ありがとうございました。(保護者)

 

授業6)「医学はきびしく、医療はあたたかく」 山縣然太朗先生(医学工学総合研究部)

 EBMという言葉があります。Evidence Based Medicine、根拠にもとづく医療という意味です。どんな治療が最も効果的な治療なのかを知るためには、その根拠を得る医学研究が不可欠です。医学研究はどのように行われるのか、その成果をどのように治療に役立てるかについて、具体的な事例で概説します。

  

・大学の授業の内容は思っている以上に難しく難解でしたが非常に詳しく内容の濃い授業でした。いろいろなことが分かって良かったです。(生徒)

 

・興味深い(遺伝子)内容でした。子ども達には知らない言葉もありそうで、理解しにくい内容もあったかもしれませんが、先生ができる限り言葉をかみ砕いたり置きかえたりして講話して下さったのがとても良かったです。(保護者)

 

授業7)「視覚的力学から考える橋のデザイン」 石井信行先生(医学工学総合研究部)

 今年、大型構造物である東京ゲートブリッジやスカイツリーが注目を集めています。多くの人々は、これらがなんらかの計算だけで設計されると考えているようですが、実際には設計者の考え方や感性が強く反映されています。この授業では橋梁について、「力の流れ」という視点から設計者の考え方や感性について解説します。

  

・橋はよく通るけれど、これまではあまり気にすることがありませんでした。でもこの講座を受けて橋の形や構造などをこれからは見たりしたいと思いました。(生徒)

・とても楽しかったです。橋のおもしろさがよく分かりました。また、人間はすごいなぁ!と思いました。このように色々な人がいて新しいものを見つけている人達がたくさんいたので、私もそんな人になりたいと思いました。(保護者)

 

 授業8)「音の基本」 石井 孝明先生(工学部)

 日常生活で感じている「音」や「振動」には、いろいろな特徴があります。今回は、聞こえる音から聞こえない音(超音波)まで、簡単な例をあげて、わかりやすく解説します。

  

・今回のこの音の授業は普段身近に聴いている音がこんなに深いものだと思った。また、この授業を受けて音に対して興味を持つきっかけとなり、とてもよい機会となった。(生徒)

 

・人に聞こえる音、聞こえない音とあることの基礎を知り、大変興味がわきました。聞こえない音の方の奥の深さにふれたように思います。もっといろいろ知りたくなる講義でした。ありがとうございました。(保護者)

 

 

授業9)「地球と環境」 松本潔先生(生命環境学部)

 「環境を守ろう」「環境にやさしい」という言葉をよく聞きますが、「環境」とはいったい何でしょうか。この授業では、私達が暮らす地球という星の、特に大気や海について解説し、私達にとっての「環境」について考えてみます。

  

・私たちの今、住んでいる地球についてよく分かったような気がします。そして、地球温暖化の問題は何なのかが分かりました。地球は何十億年も前に誕生したなんてびっくりしました。(生徒)

・“地球にやさしい”というフレーズをよく耳にしていたので、環境について考えても漠然としていてわからなかったのですが、今日の授業で曖昧だった所がよく理解できました。ありがとうございました。(保護者)

 

 

県内学校園に向けての学習支援

PTA/保護者の皆様へ

学びの扉

なしだいふぞくオンライン入口

附属学校園の教員派遣

ページの先頭に戻る