新聞を活用した授業
11月6日付の朝日新聞で,先日行われた中等教育研究会について取り上げていただきました。
3学年国語科中込教諭の「新聞のコラム」についての授業でした。コラムの段落構成について考えることを通して,コラムの表現について学びました。
そして,生徒の感想や考えを表出するために用いられているのが「学習日誌」(中込教諭の手作りです)。この記述には,生徒の思考の変容が表れています。1年間,そして3年間積み上げると・・・・・・。一つ一つの授業を大切にしてきた足跡が見えます。継続の大切さを感じます。
メディア活用授業 望月教諭
1年生のメディア活用の授業では,ワールドカップの勝敗を予想するタコ,パウル君の記事を元に,生徒の新聞を読み取る力,考える力について授業が展開されました。パウル君を取り上げた新聞各社がどのように記事を取り上げているのか,また写真の様子や,記事の掲載のされ方からどのような記事であるのか学び取りました。生徒達が正確な情報をいかに取捨選択し,自らの情報に変えていく授業でした。誰もが知っていたパウル君ですが,授業に出てくるとは生徒達も予想外。楽しむばかりでなく,興味も高く新聞を比較検討しながら充実した授業となりました。
メディア活用(1学年総合的な学習)
1学年の総合的な学習のプログラムの一つに「メディア活用」があります。身近なメディアについて学んでいくのですが,今回は「新聞」を読み解いていきます。
まずは,新聞の基本的な事柄から入ります。面や見出し,リードなどについて一通り押さえた後,社会面TOP記事へ。
本日(11月8日)の山梨日日新聞社会面トップは,早川町にできたミニグランドキャニオンについての記事でした。新聞は生ものですのでできるだけ早いものを用いるようにしています。生徒はこの記事に効果的な見出しを考えます。
字数や読み手に何を伝えたいかなど,さまざま条件を話し合い考えます。最初は,「グランドキャニオンだけで9文字分とられちゃう~」といっていた生徒も,記事を深く読んでいくとヒントがたくさんあります。「『峡谷』にすれば?」「いや,インパクトがないよ」など読み手を意識し始めます。
さらに,「これ4年前にもう発見されてるんじゃん」とか「ダムが原因かもしれないの?」「橋が流されたら生活している人が困るよ」「観光になるんじゃない」などそれぞれの視点を基に話が繰り広げられます。そして,見出しを考えていきました。まだまだ中学1年生ですが,新聞を読むときに,どのような視点で書かれているか意識して読み解いてみると,世界が広がりそうです。
ポートフォリオを活用した評価について
山梨大学の堀哲夫教授が考案なされた「一枚ポートフォリオ」という学習シートの応用です。一枚ポートフォリオ(略してO.P.P)は,理科教育が基になっていますが,他教科や総合的な学習にも応用されています。本校でも,堀先生の講義を通して少しずつ取り組んでいます。
1学年国語科では,自分の考えの変容,形成を自覚させることを通して,学習意欲の向上をねらっています。もちろん,国語科ですので,記述力や討議の際のネタ帳にもなります。
今回は,「故事成語と現代のつながりについて考える」授業でした。
まずは自分の考えを書いた上で,交流。
(交流の様子は1枚目の画像)
交流を経て,さらに自分の考えを練り直したり,再構成します。自分の思考と違う思考に触れる楽しさを味わってほしいものです。
「自分のイメージにふさわしい歌をつくろう」
音楽科 3学年 指導者 成田幸代教諭
11月1日,音楽の研究授業が行われました。国立教育政策研究所の「学力の把握に関する研究指定事業」3年目の取り組みになります。成田教諭は先日行われた公開研究会に続いての研究授業,ハードスケジュールです。指導助言に文科省の大熊調査官をお迎えし,「創作」の授業が行われました。
生徒は,曲を聴いて気づいた「リズム」や「音高」,「音のつながり」などの観点を基に自分の創作に生かします。
楽器を用いて試行錯誤
生徒はリコーダーや鍵盤ハーモニカ,キーボードなどを使って「音のつながり」を意識しながら,旋律をつくっていきます。
最後は発表・評価
数名の生徒に教師と共に作品を演奏します。作品のよさや工夫について意見が出されました。
3学年の生徒と成田教諭の息の合った授業でした。
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